高速道路しか走らないわけじゃない

はてブにも書いたけど、一応こっちで補足。

それで、だ。ここからが本題なんだけど、要は高速道路で学んでいい知識と、地道に泥にまみれながら学んでいかなくてはいけない知識ってのがあるんじゃないかってことを最近よく思うんだわ。俺の場合はなんでも地道に泥にまみれてやっていかんと駄目だと思ってたからめちゃくちゃ回り道をしすぎてた(してる)んだけど。

「知の高速道路」に対する違和感とかそういうの

 僕の誤読かも知れないですが、この書き方だと「高速道路で学んではいけない知識もある」というように読めてしまいました。ので、一応その理解を前提に話を進めますが、別にいいんじゃないかなあと思いますね。高速道路を使ったって。

 簡単に最短距離で、最適化された知識のみを手に入れてしまうとあまり応用は利かなくなるのかもしれません。でもそこで学びをやめてしまわなければいいだけなのではないでしょうか。何の知識もない状態からいきなり深く学べる人はやはり少なくて、そういう人は「高速道路」である程度の知識を学んだあとに、もう一度振り返って、今度は以前よりも深く学んでいくことになるとおもいます。
 例えば、分数の割り算をいきなり「分数の割り算とはなんなのか」から学ぶのは、ちょっときついでしょう。まずは最初に「ひっくり返してかける」という技法だけを学ぶのです。概念や論理などの深い内容は、その技法に十分習熟してからのほうがはるかに分かりやすい。
 また、プログラミングの話で言えば、「こういうエラーが出たときは、こういう表示だけど実はこういうバグが含まれていることが多いからここを見たほうがいい」とか、あるいは言語のクセとかで詰まることがある。ググっても出てこない無形の知識によってしか回せない部分がどこかで出てくるはずです。そうなれば、どのみち高速道路からは見えなかった「泥道」を走っていかなきゃいけなくなると思います。

 なので、「高速道路」か「泥道」かの二者択一にする必要はないかと思いますねー。「泥道」は「高速道路」のあとに走りなおしたっていい。*1

*1:そのほうが走りやすいだろうし